「あー、ゆき!! あれ見て!!」 親友のさゆりが窓の外を指さし、 幸せそうな笑顔を見せあたしの手からココアを奪った。 「…まぁ、いっか。」 欲しいなら欲しいと言えばいいのに。 まぁ、甘いココアに飽き始めてたところだ。 あたしはさゆの指差した窓の方に 腕をかけてグラウンドを見渡した。