「いい加減……その言い訳、聞き飽きたつっうの……」
「なにが? まさか、あたしの話がって言うんじゃないでしょうね?」
ギロリと睨まれ、はっとなる。
「いえっ、すみません、ただの独り言です……」
ヤバい、朋歌の存在すっかり忘れてたっ!
あたしが怜二に対して、ここのところ募らせてる不満をぽつりと漏らすと、それが地獄耳を持つ朋歌に聞こえてしまって、マジで焦る。
しかも、どうやら朋歌はさっきの話の続きをしてくれていたらしい。
「あ゛?独り言?アンタ、人の話聞きながら違うこと考えてたでしょ!」
うひゃああ!
怒りだす3秒前って感じだ〜〜
あ、ほら………
だんだん目が三角に変形していってる……
ヤバい!怖いよぉぉ!
あたしがひたすら謝ること3分、コンビニの新作お菓子1000円分を奢る話でやっと機嫌を取り戻した朋歌は、
「さっきの話なんだけどさ、2、3年ぐらい前に、高校の履修科目不足みたいなのが問題になったの覚えてる?」
なんて結構真面目っぽい話を、ケータイサイトで新作お菓子を物色しながら言った。
「履修……科目……?」
なんのことやら、あたしにはさっぱりですが???
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