どうしてわざわざ眼鏡や髪を染めてまで素顔を隠しているのかは、未だにあたしもいまいち知らないんだけどね、



結果的にその方があたし的にも良かったりするんだ。




だってバレたらライバルが急増しちゃう確率120%なんだもんっ!!




それだけは絶対に避けたいわけ。




おかげで学校では、見た目が派手でもっぱら遊んでるイメージを持たれてるあたしと、“キモダサ野郎”の怜二は、周りから『ギャップカップル』なんて呼ばれてるけど、




そんなことどうだっていいも〜ん!




2人がラブラブなら、周りがいくら冷やかそうが、全然痛くも痒くもないしねぇ〜だ!







…………って思ってたのは、あたしだけだったのかもしれない。





付き合いだして早3ヶ月、あたしがいくら一緒に帰ろうと誘っても、お昼ご飯を一緒に食べようとお願いしても、全部『イヤ』の一言で拒否られている状況で。




終いには、『学校で必要以上に話しかけるな』って言われる始末。




ここまでくると、付き合う前の方が触れ合いが多かった気もしないでもないような……




でも、ここで引き下がるほどあたしもバカじゃない。




じゃあ、学校以外でならいいのかと、休日を狙って誘ってみましたよ、もちろん。




なのにさ………バイトがあるからって、ほとんど相手にしてもらえなかった……クスン




まあ、バイト先があたしの管轄内だから勝手にこっちから押し掛けてるけどね。




なにせあたし、こう見えて怜二のバイト先のカフェを経営してる会社の社長令嬢だしさ。







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