違う!!!
そう伝えたいのに、言葉が出てこない。
あたしをにらんでる怜二の目が、怒っているのに泣いてるように見えて。
「……れ…」
「うるさい!もう黙ってろよ!」
反らされた顔が、裏切られて傷ついた子供のように見えて。
「………あたしはホントに処女だよ?
でも信じられないなら、今から試して。
初めてって血が出るんでしょう?」
気付いたら、そう言いながら怜二の手を、再び自分のセーターの中へと導いていた。
「でもちゃんと血が出たら、あたしのこと今度こそ信じてね……?」
「………」
無言でこっちを向いた怜二の表情には、まだ疑いの眼差しが残っていて恐かったけれど、あたしは涙を拭ってからそっと目を閉じた。
やがて、小さな舌打ちの音とともに、怜二の体がゆっくりと上にのしかかってくる。
お願い…… 信じて……
その重みを感じながら、再び溢れそうになる涙を飲み込んで、あたしは怜二に抱かれる覚悟を決めた。
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