次の日から私は朝の仕事をするため先輩達より早く練習場に行った。

練習場のモップがけ
鏡の掃除
朝練の準備
他にもたくさんある…。
そんな時いつも練習場に早く来て手伝ってくれたのは2年先のミナミ先輩。
「ユメはえらいね……。1人で頑張ってて。辛くない?」とミナミ先輩が聞いた。

「全然大丈夫ですよ……これは私の仕事ですから」

本当は弱音を吐きたかった。

でも今の自分にはそれが出来なかった。

朝の仕事の他に先輩に踊りを教えてもらう時の言葉・何もかも先輩より先に行動しないといけない。

その事ばかりが頭にあって全然練習に集中出来ない。

踊りは全然覚えられなくて先輩には怒られて……
この時今まで以上に上下関係・部活の厳しさを知った。