ダサい制服にダサい友達。

親に言われるままに塾に通い、真面目に学級委員長までやって。


運動部に入り、毎朝早くから夜までみっちり体を動かした。


クラスを見渡すと不良ばかり。教室は先生の怒鳴り声をシンナーのにおい。


真面目と言われることが自分を安心させていた。


不良を見るたびに、「負け犬」と心で罵倒しながら目を付けられないように目立たないように真面目をやった。


あいつに言えば掃除なんてやんなくていいんだぜ。


あいつに言えば代わりに先生に頭下げるし。


あいつに言えば何だっていいんだ。


机の中にマーガリンを塗りたくったパンを見つけた日。


私は黙ってあいつらを許した。


だってあいつらは「負け犬」だから。


そんな思いを抱えながら3年間耐えた。


いじめなんか糞食らえ。


やっと卒業したダサい連中の集まる中学。


今でも胸焼けするわ。本当に。


中学時代ほど意味のない時間はないだろうって


今になって私の場合は思う。



私の人生は、高校時代から開始する。