ぽかーんとした顔のまま、私の方を向く岬さん。
「本当に…女の子…?」
「す、すいません…」
「いや、女の子なら…
うん…いやしかし………。」
ぶつぶつと。何かを呟いてまた固まってしまった。
そんなに落ちこまれると、何だか申し訳ないな。
「あの岬さ…「いや、それでもかまわない!!!」
……………………ん?
「な、何だいきなり!
何がかまわないんだ」
岬さんの声の大きさに、飲んでたコーヒーを零しちゃったらしいお父さん。
あーあ、買ったばかりのセーターにもたれちゃってるよ…
「やはり、珠季く…珠季ちゃんを、うちの事務所で預かりたいんだ!」


