「おーい。お前らー、静かにしろよー」
先生の後に付いて教室へ入った。
生徒はまぁまぁいるらしい。
朝から賑やかだ。
すでに殴り合いをしている。
「あーもー、お前らぁ!朝からやかましいわぁ!!」
先生の声も虚しく、生徒たちの声でかき消された。
「いつものことだ。気にするなよ」
「はぁ……」
「えー、今日は転校生を紹介するぞ。高宮ハルだ。」
「よろしくお願いします……」
…………。
聞いちゃいねぇ……。
朝から賑やかだなぁ。もう少し静かにできないのかよ……。
「えーと、まぁとりあえずお前の席は教卓の前のそこだ」
え、一番前ッスか!?
ちょっと辛いかも……。
しかし、この学校だとどうでもいい気がしてきた。
俺は椅子を引いて、席に着いた。
その時───
