―春。

それは…

甘くて、危険で、そんな罠の始まり―――――。



゚*・。.+.。・゚*゚・。.+.。・゚*゚・。



◇*゚春―





『えぇ?!』



あたし、安藤紗和は、しーちゃんの発した言葉を理解するのに、ものすごく時間がかかってしまった。


そんなあたしをみながら、しーちゃんは、"ふふんっ♪"という顔をしてこう言う。



「あたし、彼氏できましたぁっ♪」



ぁあ…そゆこと。

朝から妙に顔色が明るいしーちゃんに、なんとなく感づいていたあたしも、ようやく意味がわかる。




『どこで知り合ったの?!』


「まぁ、まぁ、おちついて」




そんなことをいいながらも、しーちゃんはゆっくりと口を動かし始める。




―30分後◇゚*




「でぇ、超かっけーってなってぇ↑↑キャハッ♪」



おちついて、っていったの…どこの誰でしたっけ?


まぁとにかく、しーちゃんおめでとう。(笑)



そんなことを考えていると、しーちゃんは目をキラキラさせてこう言う。



「でもさ、あたしに彼氏できちゃうと、紗和が一人になっちゃうでしょ?」


『…確かに。悲しぃよ><』


「そんな、紗和のためにね…っ♪」




その後しーちゃんは、ちょっとまっててね♪といって、どこかへいってしまった。


…―な、何?