…… 空耳だろうか? 微かに聞こえた、玄関のノック音。 そろりと洋子は立ち上がり、じっと耳をすませた。 ドンドンドン、と大きな音がして、今度こそ間違いなく自分の部屋の扉がノックされているのだと洋子が気付いた時、その向こうから声が聞こえて来た。 「洋子おねえちゃん!お願いです、開けてください……!」 聞き覚えのあるその声に洋子は慌ててドアを開けた。 『さあ今夜の特集は「邪馬台国と脱官僚」についてです。邪馬台国の最大の謎といえば……』 途端、大きなテレビ音が洋子の耳に入って来た。 ・