酔っ払った佐野 太郎を押さえ込むことなんて、その男にはたやすいことだろう。 佐野 太郎は暴れ、もがき、テーブルの上の生八ツ橋が部屋に散乱する。 抵抗は『いつものように』テレビの音量に掻き消され、やがて佐野 太郎の命の火も消え失せる。 部屋の片隅で、娘の弥生は震えていた。 ・