「弥生ちゃん、これから、単三乾電池買いに行くの?」 洋子は弥生に言った。 「今日はもう遅いから、明日にしたら?」 テレビの音量はもう小さくなっている。 リモコンの調子が悪いと言っていたけれど、テレビ本体にもボタンが付いているのだし、多少不便だが見れない事はない。 何よりこんな遅い時間に弥生みたいな小さい女の子を一人で買い物に行かせるのが心配だった。 「それとも……今日じゃないとまた、パパに怒られる?」 洋子の問い掛けに、弥生はハッキリと答えた。 「今日はもう、家に帰ります」 ・