天然なあたしは悪MANに恋をする

「レン、ありがと」

あたしは、レンの胸に顔を埋めた

「あ?」

レンが不思議そうな表情をしながら、あたしの髪に触れた

「あたしを好きになってくれて…感謝してる」

「馬鹿言ってんじゃねえよ。瑞那が俺を好きだからって、俺が瑞那を好きなったわけじゃねえんだよ。俺はもっと前から……」

レンが言葉を止めると、喉を鳴らした

「え? 今、なんて…」

「煩い。なんでもない」

「だって…」

「言わねえよ」

「レンっ」

「嫌だ」

レンも前からあたしを好きでいてくれたんだ

それがわかっただけで、嬉しいよ

ありがと、レン

もう、離さないでいてね

お願い…離れたくないよ

ずっとレンと一緒に居たい

「レン、好き」

「…かってるよ」

「大好き」

「はいはい」

レンが、あたしの前髪をあげると、額にキスをした