『契約彼女』

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午後3時。

ランチを済ませた駅ビルの一角で

ハナがバッグを見ている。


ブランドって言ったって

わりとリーズナブルなものなんだろう。

学生みたいなコだって

気軽に見てるくらいなんだから。


こういう場合、

一緒に見るべきなのか迷ったけど、

ハナは好みがはっきりしているから

口を挟む必要はなさそうだ。