「きちんと一緒に暮らさない?」

腕に入れたままの体勢でケイスケが言う。

顔は見えない。


「ここに一緒にじゃなくて?」

「もう少し広い部屋を借りて一緒に。」

そう言いながら彼は続ける。


「俺、なんか最近ハナが居ないと

調子が合わないんだよ。

だから午後は部屋を見に行こう。」