『契約彼女』

ハナは可愛い、と思う。

少し手がかかるところも、

素直で解り易いところも。


「今日のランチは外にしようか?

だからもう少しこのままね。」

あやすようにハナを抱いて、

苺の髪の毛に顔を埋める。


こんな時間がずっと続けばいいのに。

そう思わずにはいられないほど

いつも、幸福な時間。