『契約彼女』

「あたし、もうイヤなの!

一人で来るのか来ないのか

待ち続けるのも、

話したい言葉を伝えられなくて飲み込むのも。

ツラい時には傍に居て欲しかったのに!

ケイスケはいつも仕事ばかりで

あたしの傍には居てくれないじゃない!」


泣きながら彼女が叫ぶ。

「解ったよ…。」

それ以上は言わず、背中を向けて部屋を出た。

俺の場所はこの部屋の

何処にもなかったから。