「水上さん、ですか?」

「あ、はい。」

あたしは席に着く。

「お仕事後ですか?

お待たせしちゃってごめんなさい」


「こちらこそ急でびっくりしたでしょう?

でも、予想はついていたみたいね、誰か。

ケイスケに聞いてたの?」


「いえ、一度着信を

携帯のサイドディスプレイで見かけて。

あとは多少知人にお聞きしたことと。」