『契約彼女』

正直、彼女の部屋に私物が増えるのは

少し複雑な心境。

馴染んでしまいそうだから。

ごく当たり前に存在するそれは

それでも俺の存在証明には

成り得ないから。


「ケイスケが寂しい思いをさせるから。」

そう言ったのはカノジョだったか。

苦い気持ちが胸に広がる。


そういや、ハナは言わないな。

毎日顔は合わせているけど。

こんな曖昧な関係なのに。