その言葉を聞いて、凛ちゃんは安心したように柔らかく微笑んだ。
「その気持ち、ぜったい忘れちゃダメだからね?
その気持ちがあれば、なんでも頑張れるよ。」
凜ちゃんの言葉は、あたしの胸にゆっくりと浸透していく。
あたしは
“先輩のそばにいたい”
って素直な気持ちを忘れないように、心の引き出しに大切にしまう。
『大丈夫だよ!
記憶力はいいんだから。』
「そーゆう問題じゃないでしょ。」
今日は凛ちゃんに呆れられてばかりだね。
でも、ちょっとだけ嬉しそうにも見えるよ。
今日は凜ちゃんに助けられた。
昨日は瑛司に助けられた。
あたしは、たくさんの人に支えられてる。
みんなの期待に答えれるように頑張るよ。
