『まだ気持ち伝えてない…
もっと、先輩と仲良くなりたかった…。』
出来ることならまだ
サキちゃんの存在を知らずにいたかった。
何も知らずに、素直に先輩を好きでいたかった。
精一杯の気持ちを
先輩に伝えたかった…
「陽菜、おいで?」
そう言って凜ちゃんはあたしを引っ張り、あたしはそれに力無く立ち上がった。
「センセー!
陽菜具合い悪そうだから、保健室連れてく。」
凛ちゃんの、思ったら迷いなくすぐ行動に移すとこが好き。
うらやましい…
いつの間にか来ていた担任の返事も待たずに、凜ちゃんはあたしを力強く引っ張って教室を出た。
