「陽菜ー、交代の時間だよ。」 『はーい。」 その声を聞き手短に仕度をすませ、ルンルン気分で小さくスキップしながら、待ち合わせ場所へと向かう。 凛ちゃんは制服で、窓の外の賑やかな光景を眺めている。 『凛ちゃんおまたせ!』 あたしの声に気付くとニコッと笑って迎えてくれた。 「さ、露店見に行こっか。」