―どうしてこんな時まで 無理して笑うの…?― 『先輩は 1人じゃないんですよ…。』 口を突いて出たのは 先輩を包み込む あたしなりの暖かい言葉。 いつも先輩助けられている分 今度はあたしが助ける。 「え?」 『先輩は 1人じゃないんです。 けいすけ先輩も瑛司も、部員のみんなも… あたしだっているんです!』 だから 1人で抱え込まないで みんながいるから あたしがいるから… 先輩の弱い部分ぜんぶ 受け止めて 包み込むから。 どうか強がらないで 『泣いても ……いいんですよ?』