近頃は瑛司のこの行動にも慣れてきて、いちいち緊張しなくなった。
それどころか
すごく安心できる。
「○△病院の207号室。」
淡白な言葉
だけど
優しさが伝わってくる。
『それだけ言いに来てくれたの?』
それだけなら
メールや電話でも伝えることは出来たはずなのに
瑛司はわざわざ
走ってまで伝えに来てくれた。
「お前そそっかしいから…
きっと何も知らんと出てって、道に迷って泣くんちゃうかと思ってん。
何なら、連れてったろか?」
ポケットから自転車のカギを出して、指でくるくる回して見せる。
瑛司は優しすぎる…
だからその優しさにいつも
甘えたくなっちゃうの。
けどね、それじゃダメなんだ。
『せっかくだけど…
一人で大丈夫だから。』
あたしは
強くならなきゃいけないんだよ…
