Secret Heart




「お前アホちゃうの。」





は??



それ、今言う言葉?




“頑張れよ”とか


“応援してるよ”とか…




そういうこと言ってくれるのを期待してたのに。





『なんで瑛司に
そんなこと言われなきゃ…。』



「お前、先パイのいる病院
知っとるんかい。」





・ ・ ・




『あー!!知らない!
どうしよ…。』



瑛司は、呆れて物も言えないといった様子だ。




それもそのはず…



瑛司に言われなきゃ、あてもなく探し回って確実に迷ってた。



あたしバカだ…





半べそで落ち込むあたしは、その場にしゃがみこむ。





「ほんま
しょーもないアホやな。」



そう言ってまたあたしの目線に合わせてしゃがんだ瑛司は、優しく微笑んでいた。