瑛司は真っ直ぐにあたしの方を見ていた。
『どーしたの、怖い顔して?』
あたしの質問にも答えず、ズカズカと近づいてくる。
「ちょっと来い。
大変なことになっとる!」
瑛司の様子から、バカなあたしでも何かよくないことが起きてることが何となく理解できた。
『ちゃんと説明してくれなきゃ分かんないよ…。』
「話は後や。
ええからついて来い。」
あたしは凛ちゃんに助けを求めるけど、「行け」とばかりに目で促している。
なんなの?
凜ちゃんまで…
仕方なく立ち上がると、瑛司はいきなりあたしを担いだ。
「走るからしっかり掴まっとき?」
『え、ちょ、待って!』
担がれたあたしに抵抗する術はなくクラス全員が見守る中、あたし達は教室を後にした。
