Secret Heart




あたしは先輩の姿が見えなくなるまで眺めていた。





何があったのかは分からない。



けど、すごく嫌な予感がするのは確かで…




ふと思い出した先輩の笑顔が、また見れなくなるんじゃないかって、不安になってしまう。





“どうか、先輩を哀しませるようなことだけはありませんように”



澄み渡る空の満天の星達に、心からの願いを込めた。






「そんなとこでなにしてん?」



異変を嗅ぎ付けたのか、瑛司が部室から出てきた。




『瑛司…。』



地面に座りこんだままのあたしを、瑛司は黙って抱き起こしてくれた。




「なんかあったんなら言…

『大丈夫だよ。』



「え?」



瑛司が心配して言ってくれた言葉をあたしは遮った。