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あれからもあーだこーだくだらない口喧嘩をしながら、あたしと瑛司は部活へと向かった。
「今日は遅かったな。」
部員に水を運んだ時、先輩に声をかけられた。
『ごめんなさい。
ちょっと野暮用が…。』
チラッと瑛司を見ると、さっきまでの出来事を思い出して、また腹が立ってくる。
瑛司が来なければ、遅刻なんてしなかったのに…!
なんて言えば、また瑛司と喧嘩しかねないからやめておこう。
「まあ気にすんな。
どーせ最初は仕事ないから。」
そう言って励ましの言葉をくれる先輩がいるから、今まで部活を頑張ってこれたんだ。
