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「彼女、浮気しててさ…。」
先輩はあたしの涙がおさまるまで待っていてくれた後、ゆっくりと話し始めた。
そして、その第一声にあたしは驚きを隠せなかった。
『サキちゃんが、ですか?』
「うん。
駅前のファミレスで男といるの見ちゃったんだよね。」
悲しく笑う先輩に、何も言ってあげることが出来ない。
相談して下さいって言ったのはあたしなのに、先輩を慰める言葉一つ思い付かないなんて…
「それで昨日問い詰めたんだ。
そしたら泣いて謝られて…
あっさり許しちゃったよ。」
悲しそうにしている表情の裏に
“サキちゃんが好き”
って思いが見え隠れする。
