ペアリングに愛をこめて


ハルの体に顔をうずめて泣くアタシの腕を掴む拓哉さん。






「理世ちゃん・・・もう・・」






「いや!離してよ!ハルと離れたくないの!!」






嗚咽をもらしながら、必死に叫ぶアタシ。




次の瞬間、アタシの声よりも大きな声が病室に響き渡った。








「いいかげんにしろよ!!」








拓哉さんが・・・泣いていた。