ペアリングに愛をこめて


「う・・・ひっく・・・」



「理世ちゃん・・・」



拓哉さんがアタシの背中を優しくさすってくれる。



そんなことでアタシの涙が止まるハズなんてない。







「ぅ・・・う・・・あぁーー!」







病室にはアタシの泣き声と、心電図の機械音しか流れていなかった。



そんな重い沈黙を破ったのは、やっぱり拓哉さんだった。