その夜も、ハルは家まで送ってくれた。


静かな夜の住宅街。


「あのさ・・・」


ハルが突然口を開いた。


「本当に悪いんだけどさ、俺、これからしばらく理世に会えないんだ」


「えっ・・・なんで?!」


なんで?いきなりすぎるよ・・・


やっと自分にウソをつくのをやめて、素直にハルを『好き』って思えるようになったのに。