ハル、ハル、ハル----大好きだよ。 この世界の誰よりも。 何回言っても言い足りないけれど…大好きだよ。 「大好きだよ、ハル。ハルもアタシのこと、ずっと大好きでいてね……?」 「また会おうね?---約束だよ---」 涙の粒がハルの薬指の指輪に落ちる。 大丈夫。 アタシとハルは確かにこの二つの指輪で繋がれてる。 小窓は閉ざされ、大好きなハルの顔は見えなくなってしまった。 そしてハルは 煙となって大空に飛び立った。