拓哉のその一言を最後に、アタシは何も覚えていない。



けど気づいたらちゃんとお葬式用の黒い服を着て、拓哉の車に乗っていた。



“どこ行くの?”



拓哉に聞きたいけど聞けない。



本当は答えがわかっているから。