「着いたよ」 拓哉のその声で辺りを見渡してみても何もない。 ただの公園みたいな場所。 「何?ここ」 「ちょっと歩くんだけどいい?」 アタシは頷き、誰もいない夜道を2人で歩く。 風の音とアタシ達が歩く音しかしない。静かすぎるくらいに。 「…寒いね?」 「ごめんな?あとちょっとで…あ!ほら、着いたよ」