ペアリングに愛をこめて



「ハルのことが好きな理世ちゃんを見たくなかったから・・・だから、あんなこと言っちゃったんだ」





そう言うと、拓哉さんは車を止めてアタシの方へ体を向けた。





そして雨の音にかき消されそうな、小さな声で呟いた。