優奈は、学校で唯一のロリータちゃんだ。

真直ぐの黒髪とパッツン前髪がトレードマーク。

レースとピンクが似合う女の子らしい子で、声もアニメのキャラかと思うほどかわいい。

「あ……これ??」

私はどう説明したらいいか困ってしまった。

「うん、何作ってるの?」

「あぁ…うん、服なの。」
優奈は私の手元をまじまじと見つめた。

「へぇー。凄いねー!」

「クリスマスプレゼントなの。でも、間に合わないかもしれなくて今必死なんだ。」

「そっか!貰える子は喜ぶでしょうね!」


「うーん……どうだろうね。喜んでくれたらいいけど。」

「きっと大丈夫だよっ。……で、その子、どこの子?」

「へっ?!」

「どこでお迎えしたのかなぁって思って。」

「お迎え!??」

優奈の言ってる意味が全く解らない。