「…………。」

黙り込む私に、容赦無く二人の罵声が飛ぶ。

「あんたみたいなのがいるから、皆イライラするんだよ!」
「うちらが真剣に勉強してんのにさ。親友のあんたは知らん顔だよね。」
「てかさ、もう親友でもなんでもないか?」

二人の声に教室が静まり返る。

教室にいる全員が、あからさまに私達の会話に耳を傾けているのが解った。


二人とも、そんな風に思ってたんだ。
楽しく会話してたつもりが、違うかったんだ。


私は涙を堪えるのに必死だった。

皆が見てる………

泣いちゃ駄目だ……

グッと唇を噛み締める。

「ちょっと、なんとか言えば?」

恭子が私の肩を突いた瞬間だった。