無口な王子様

亜由美の気持ちは分からないではない。

でも、私を受け入れてくれたのに何故優奈は駄目なのか。

そう思うと、私は優奈にかける言葉がなかった。

その代わりに有紀さんが、

「ごめんなさいね。今日は駄目みたいね。」

と言ってくれた。

優奈は雪乃ちゃんを抱いたままうつむいている。

――慶太……こんな時はどうすればいいの?!

孤独だった私に話し掛けてくれた優奈を傷付けたくはなかった。