「行っちゃった…」 ポツリとあたしは呟いた。 胡王先輩は先生のようにポンポンと頭を撫でた。 「大丈夫さ。優太なら。」 そうやって、いつも通り優しく笑って。 「はい……」 今は、晴れのち雨でも いつかは、雨も止んで晴れに変わる。 今日の天気みたいに、雨の日だって……。 「きっと、晴れになるよ……」 ね?優太……。