「当たり前です〜(笑)」 「ん。なら宜しい。」 『○番ホーム、御乗車頂く方は…』 駅のアナウンスが鳴り、優太があたしから手を離す。 「優太っ……」 「大丈夫。俺らは運命なんだからな(笑)」 「ぅん…」 最後のキスは、人影に紛れて胡王先輩達には見えなかった。 「じゃあ。」 優太が電車に乗り、窓から見つめる。 雨が降っていて、薄暗い。 けれど、あたしも優太も最後まで笑いあった。