Ⅰ.二日間の彼女



「ヒュー♪今日はあちぃな〜(笑)」



康介がわざとらしく、洋服を扇ぐ。



「ったく、康介は。」


呆れ顔で康介の首根っこを引っ張る胡王先輩。



その横で、胡王先輩の肩に腕を乗っける高梨先輩。




「ホント、寂しくなるな。」




ただ、そう呟いて。










ゴォ―……。



電車がホームに入ってきた。


優太の乗る電車だ。




「これでお別れだ。」



「ぅん……」