「じゃあ、答えは伝えましたからね?」 先輩は切なそうに笑う。 その切なさは、何も言わなくても分かってしまう。 「太郎から聞いた?」 「先輩が引っ越すコトですか?」 先輩は海を見つめ直した。 あたしも、それに習って海を見る。 「あと2日。」 「だそうですね。」 「うん………」 「じゃあ、あたしは2日間の彼女ですね。」 「何で2日間の彼女?」 あたしは、またキョトンとする先輩を見てクスッと笑う。