Ⅰ.二日間の彼女



記憶は、覚えてない。


ただ、体は覚えてる。


先輩が隣に居ると温かい…って。



なんだろう。




安心、するんだよね。









あたしは、柔らかく微笑んで…






「先輩、あたしも好きですよ。」



「…え?」






意気なりの"好き"に、キョトンとする先輩を見てると可愛くてクスクスと笑ってしまった。




「え、ぇ?もっかい言って?」



「嫌ですよ〜。」



「チェッ。」



先輩はそっぽを向いてイジけた。