Ⅰ.二日間の彼女



「そのデジャヴ、小学生の時の記憶じゃない?」



「…分からないですけど…」





先輩はクスクスと笑って、喜んでいた。


…少しでも覚えていてくれたコトが嬉しいって。








「小学生の頃に来たって、何年生の時ですか?」



先輩はぅ〜んと唸り、


「俺が小6の時かな?」


じゃあ、あたしが小4の時だ。



小4かぁ……。








「アンタがさ、小さくうずくまって海を見ていたんだよ。」