ただいまの季節、秋。 もう、すっかり黄色いお月様が顔を出している。 いつの間にか、康介は胡王先輩と高梨先輩とで帰っていた。 あたしは片付けをしていて、気付いたら暗くて。 カチャン、と鍵が上がる音がするのと同時に…… 「…送るよ。」 柳沢先輩の声が聞こえた。