Ⅰ.二日間の彼女




「…アンタ、何でそんなサッカー上手いの?」



「え………」




亜美は悩む。
サッカー選手にカッコ良い人が居たから上手くなろうとしてなった…なんて女子として言って良いものなのか。



「いやぁ、コイツね……モガッ!!!」


「いや、弟二人と康介に付き合ってやってたら上手くなって…」



思いっきり康介の口を塞ぎ、続きの言葉を止めた。




「…ふーん。」



自分で言ったくせに興味無さそうな口振り。