「それでは、少しお話させて頂きます。私どもの主人は、古屋次郎様でございます。かつては、古屋十次様が住まれていました」



「古屋十次?古屋次郎?」



「貴族でおられました。しかし貴族という制度が無くなり、孤立なさりずっと奥様と2人で住まわれていました」



古屋…知らない。
でも何故か、聞いたことがある。
何でだろう…。




「何で私達を知ってるんですか?」



とりあえず、疑問点について解明することにした。




「私は存じ上げません。ただ、お迎えにあがるように言われただけですから」