私達は少し肌寒い
夜の公園に着くと、あのブランコに二人並んで
座った…




『ねぇ、タケル…』



『…ん』



『…もう、離れなぃから…』




小西は少し動きを止めた…




『…私達…、
「運命」だから…』




小西は
何も言わず、
ただ…目を細めて頬を緩めていた









それから二人は

特別
会話を交わす事もなく…


静かに流れる時間を
ブランコに揺れて
思い思いの
幸せを感じていた…