私は
大きくうなづいた…


『……YES……』



素直に…
嬉しかった…






小西は
そっと私を抱きしめた…














『……あいしてるよ…』






『お誕生日、おめでとう…………タケ…ル…』




私は初めて、
小西を名前で呼んだ……





小西は
ハッとなり、
私の体を離そうとしたが
私はギュッとしがみつく様に体を戻した…。



恥ずかしくて、
顔を見られたくなかった…




小西は
ちゃんと気付いてくれた…




『…リナ、
ありがとう』




『…ん?』





『名前…、
嬉しかったよ…』








…そっかぁ…
きっと小西は、
ずぅ〜っと…名前で呼んでほしかったんだぁ…


…ごめんね…